私、6.880円もらってクラウドワークス退会しました。理由は?

ども、しげりんです。

突然ですが私、6880円もらってクラウドワークスを退会しました。
その顛末を聞いてやって下さい。

クラウドワークスに悩む男性




私、日雇い労働 クライドワークス始めました


今年の6月から8月にかけてクラウドソーシングの大手クラウドワークスでライティングのお仕事をしてみました。

ネットで稼げる事なんかない?とか考えてたところに書いた文章がお金になると聞きつけて始めてみたのでした。

クラウドワークスとはどんな会社でしょう?

簡単に説明するとオンライン上で、ライティングやデータ入力などの仕事を中心に在宅ワーカーと仕事発注者のマッチングし業務の遂行、報酬の支払いまでをしてくれる、いわゆるクラウドソーシングの会社です。

同業の大手にはランサーズやShinobiライティングなどがあります。クラウドワークスを選んだのは取り立てて理由はありません。偶然でした。

6月初めに会員登録をして早速仕事を探してみました。ところが。

「なんじゃこりゃ、単価安っ!」

500字書いて30円とか1000文字書いて80円とかそんなのばっかり。

クラウドワークスの仕事には2種類あって一つはタスクといってクライアントが提示した仕事にワーカーが応募して仕事をするものと、プロジェクトといって直接クライアントと契約を結んだりスカウトされたりして報酬をいただくものがあります(コンペと呼ばれるものもあります)。

契約やスカウトのプロジェクトは報酬が少しばかり高くなるようですが、当然、訳がわから無いまま始めたワーカーに契約なんか結べるはずもありませんし、まずはタスクの安い仕事を選ぶしかありませんでした。

で、よくわからないまま始めましたよ。駅前の保険会社の場所説明とか探偵会社の悩み相談の書き込みとか。

50円とか60円でも文章書いてお金なんかもらったこと無かったのでちょっとうれしかったです。最初はね。

でも仕事を探すうちに気が付きました。

多くの募集があるITや保険や不動産の仕事の知識なんか自分には全然無いし、と言って芸能界にも詳しくないから専門的な事は書けるものが無いわって。

こりゃどうするか?

でもひとつありました。

クラウドソーシングで仕事が無い人が必ず陥るダークサイド!最底辺な世界。なりきり体験レポートですな。

募集の数が多いのは皆様ご存知の「出会い系」ってヤツです。

アプリを使って知り合った相手とこんなこと、あんなことできちゃいましたって、そそる文章を書く仕事です。多分出会い系会員登録のアフェリエイトサイトに使われるのでしょう。

これは文字数に応じて50円から400円くらいまでたくさんありました。

試しにいっちょ書いてみたら、これがなかなかいい感じで書けるじゃないですか。

いやいや私、出会い系なんか使ったこと無いですよ。ほんと。

まったくの想像と妄想ですわ。おまけにアプリすらインストールしても無いし。
でも根が好きなのでしょうかね(恥)。すらすら書けるのです。

男になったり、女になったりしてちょっと知人には見せられない事しばらく書き続けることになったのでした。

私、スカウトされました


1か月くらいたったころでしょうか。あるクライアントさんからスカウトされたとの通知がありました。

そのクライアントさんの募集で書いたタスクの出会い系体験記事がよかったので同じような生々しいヤツを1500字ぐらいで書いて下さいって依頼でした。

ちょっと舞い上がりましたね。金額は一記事400円(手数料引かれて320円)ですが、これは金額じゃない。スカウトされたのだから。原稿依頼された作家みたいな気分でした。

気合を入れて書きました。

お姉さんに、もてない若い男がいろいろ教えてもらうという王道で攻めました。
2000字くらいになっちゃいましたかねえ。我ながらいい出来だと思いました。

こんな事できるんなら出会い系に登録しちゃおうかなと思うほどでした(笑)。アホか!

クライアントさんからも「メチャメチャよかったです」って褒められました。


皆さあん~!出会い系とかの体験談なんかは、こんなおっさんが頭の中でこねくりだした妄想ですよ~!本気にしちゃだめですよ~!


その後ショボい仕事をいくつかこなしながら、再びそのクライアントさんのタスク募集があったので、もう一度応募して再度スカウトされました。

「今度はいくつか書きませんかと」言われました。

そこで気張って4記事書くことにしました。

でも、その4記事は大変でした。

今まで書いた記事はそれぞれのクライアントさんに権利を売ってしまっているので、同じ事も書けないし最後のアイデアを絞り出すようにして書きました。

ドライブ編とかナースコスプレ編とか。

また4本も書くんだから一つくらい好きな風に書かせてもらってもいいかなと勝手に思って、一本は出会い系を使う男女の物悲しさを醸し出したいとか考えて小説みたいに書いたりしました。

でもこんなのクライアントさんは望んでないですよね。

イイ感じでできたと思いましたが、よく考えたらバカみたいでしたね。

クライアントさんあの時はゴメンナサイ。

まあ4本とも承認はしてもらったのですが、でも私が燃え尽きてしまいました。

なぜクラウドソーシングのライティングはここまで単価が安いのか?


ところでこの世界のライティング単価は何故ここまで安いのでしょうか?

1文字0.1円なんか当たり前、もっと安い依頼もたくさんあります。

クラウドソーシングはよく奴隷市場といわれます。

でも私は違うと思う。少なくとも好きでやってるのだから奴隷ではない。
これはドヤ街の仕事手配師と日雇労働者の関係だと思いますよ。

あるドヤ街

手配師「ライティングの仕事あるけど書くやつおる?」

労働者A「なんぼの仕事や?」

手配師「1000字100円や」

労働者A「あほか、そんなんで誰が働くかいな!」

手配師「ほんならおっちゃん、どいてんか!ほかに書くやつぎょうさんおるんやから。おっ、そこの兄ちゃん1000字100円でライティングしたらんかい?」

労働者B「わし、やってもエエですよ」

手配師「おう、そんなら、はよトラックに乗ったらんかい」

労働者A「ええ!・・・ほなわしもやるわ・・・」

こんな感じですよ。なんで大阪弁なのかわかりませんが。

どんなに安くても受ける人が必ずいるのでクライアントはどんどん値段を下げていくのです。いくら安く提示しても食いつくワーカーは必ずいると思っているのです。

またWEBライティングの特徴としてSEO(検索エンジン最適化)を重視するあまり内容よりも文字数を意識して単価の安い素人ライターに、とにかくたくさん書かせるという方向に向いているのだと思います。
今後、多分単価が上がっていくことはほぼ無いでしょう。

私、クラウドワークス辞めました

クラウドワークスに疲れた女性

話をもとに戻します。

4つの体験記事を書いた後、燃え尽きてしまいました。

この手の体験記事を書くにはもうネタがありません。自分のアイデアをすべて他人に売り渡してしまったため、書けるものが無くなってしまったような気すらしました。

その後、なんだか興味のないことを書いたり、小銭のために人のブログ記事書くのがだんだん嫌になっている自分に気が付きました。

しだいに「こんなんだったら自分のためのブログ書いた方がいいな」と思い始めていたのでした。

限界を感じて私は支払いの手続きをした後、ひっそりとクラウドワークスから撤退していきました。

そしてしばらくして私はこのブログを始めました。

2か月後ぐらいに全仕事総額6.880円が銀行口座に振りこまれていました。

これが、私がクラウドワークスを辞めた顛末のすべてです。

まとめ WEBライターを目指す人へ


私は3か月ほどで撤退しましたが、本気でWEBライターを目指す人は続ける価値はあると思います。

単価の安い仕事も修行だと考え請負い、最終的にはいいクライアントを見つけて自分を売込めば道は切り開かれるかもしれません。

しかし今のクラウドソーシングの状況ではかなり困難な道が待ち受けているのだという覚悟は必要でしょう。

ただ片手間でも続けることのできる仕組みになっていますから、あまり肩ひじ張らずにゆっくりと進めていく方法でも結果がでるかもしれません。

焦らず頑張って下さい。もう他人事ですけど。

少なくともすぐに小銭は稼げますから興味のある方は各社のホームページを見て下さいね。

ながながと読んでいただきありがとうございました。





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